タイル LOVERS 〜恋に落ちたら…〜
メーカー名 Jellyfish
ジャンル AVG
発売日 2003/10/10
定価 \8,190
CPU Pentium II-233以上(Pentium II-400以上推奨)
対応OS Windows2000/Me/XP/Vista
メモリ 32MB以上(64MB以上推奨)
HDD 700MB以上(1.5GB以上推奨)
原画 古美明 , 十重五重 , 松俊一 , ゆっけ兄
シナリオ MAB , 高志奈未希
プレイ時間 10時間くらい
プレイ後感想 8年以上前のゲームなのに、今でも十分実用に耐えるってスゴイと思う
お気に入りの女の子 河合理恵

■ストーリー
75点

ある日、主人公の黒崎崇は親友の脇谷徹から、ある少女との仲を取り持ってくれるよう頼まれる。その少女の名は、河合理恵。崇の中学時代の同級生であり、かつて想いを寄せていた存在でもあった。懸命に頭を下げる脇谷に対して頷くしかなかった崇は、親友のために自らの想いを押し殺し、彼の想いを伝えようと理恵に近付く。

ところが、話してみれば理恵も崇のことを中学時代から想っていた。つまり、2人は両想いの事実を今日まで知らず、過ごしてきたのである。互いの想いを知った2人は我慢できず、脇谷に内緒で交際を始めてしまう。再び燃え上がった想いが2人の身体をも交わらせるのに、そう時間は掛からなかった。

脇谷に真実を告げられない背徳感の中、交際を続ける2人。特に崇は親友との板挟みに苦しみながら、理恵の身体を求め続ける。そんな彼に理恵もいつしか性の悦びに目覚め、自ら進んで身体を開くように。場合によっては、山本のり子や大沢ひな子も崇と肉体関係を結びつつ、事態はより混迷の方向へと向かう。

<以上、wikipediaより引用>

……というような、当時全盛だったトレンディ・ドラマを学生生活に落とし込んだような、妙にリアル感あふれるストーリーなのだが、
リアル感があるからこそ、かえって俺には感情移入できませんでした。
なぜか?
妹に幼なじみの女の子、果ては同級生や女教師にまで囲まれて、主人公がひたすらウハウハするだけの、ありがち萌えエロゲーには、簡単に感情移入できるくせに、なぜ、『LOVERS 〜恋に落ちたら…〜』のストーリーには感情移入できなかったのか?
答えは、簡単です。
リアル感が強調されるあまり、ゲームの中で展開されるストーリーと、俺のリアル(実生活)があまりにかけ離れていることに、プレイを進めるたび、思い至らせられ、何とも居心地の悪い思いをさせられるのです。
これが、(↑で述べたような)ありがちハーレム萌えエロゲーなら、主人公に感情移入しつつも、心のどこかで「これはフィクションだ」と割り切り、あくまでも娯楽として楽しむことができるでしょう。
しかし、このゲームでは、そうもいきません。
このゲームの主人公には、昔なじみのかわいい女の子がいて、親友と呼べる相手もいます。今で言う”リア充”です。
しかし当時、リアルの俺はモテなかったし、昔なじみと呼べるような、かわいい女の子もそばにはいませんでした。おまけに、友達も少なかった。
ですから、やけにリアル感たっぷりの、『LOVERS 〜恋に落ちたら…〜』の”リア充”ストーリーが、そんな俺にはまるでピンと来ないのも当然です。

……なんだか、ストーリーの感想というよりも、半ば恨み言めいてしまいましたが。
恨みも込めて、ストーリーの評価は75点です。


■グラフィック

100点

グラフィック……というよりも、アニメーションですね。
理恵の初体験Hシーンをはじめて見た時は、思わずひっくり返るほどの衝撃を受けました。
それまでずっと静止画の中にとどまっていたエロゲーのヒロインが動く。しかも、TVアニメに優るとも劣らないクオリティーで、滑らかに。
発売当時、俺と同じ衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか。
そして、プレイを進めていくと、理恵の初体験Hシーン以外のHシーンのアニメーションのクオリティが意外に高くなくて(それでもスゴイことには変わりないのですが)「あれれ?」と首をかしげた人も同じくらいいたのではないでしょうか?
……それでも、いいんです。
理恵の初体験Hシーンさえ良ければ。それくらい、至高の出来なんです。

アニメーションだけでなく、ヒロインの理恵も、俺にはドストライクでした。
かわいい顔に似合わず、豊満なボディを誇り、それでいて初Hシーンの際にはいかにも処女らしい恥じらいの仕草を見せて……と、まるで官能小説のような文章を書いてしまいました。とにかく、たまらんのです!
理恵以外のヒロインがメガネっ娘を筆頭に、いかにも脇役っぽくて、魅力に欠けていたとしても、そんなことたいした問題じゃありません。

正直、100点でも足りない。個人的には、150点や200点を付けても足りないくらい、このゲームのアニメーションを評価しています。だから、今でも、ふと思い出すとズリネタに使ってしまいます……。


■システム

50点

クイックセーブがない、アニメをスキップできないなど、 今の至れり尽くせりのゲームシステムと比べると不親切ですが、必要十分な機能は備えています。

当時の記憶をさかのぼると、プログラムがMMXに対応したりしていて、「すげー! 最先端!!」とひどく感心した覚えがあります(汗)。
今の若い人はMMXなんて知りませんよね……。


■サウンド

50点

全体的に、地味な印象です。
昔のゲームの楽曲って、あくまでも”BGM”に徹していたんだなと思い起こさせてくれます。
とはいえ、ゲームの雰囲気を壊す楽曲もありませんし、及第点ではないでしょうか。


■総合

95点

Amazonを見ると、今では廉価版が出ているようですが、俺がプレイしたのは2003年に発売されたオリジナル版です。廉価版、オリジナル版ともに、ゲームの内容に変化はないと思います。
一昔前のゲームにもかかわらず、未だに俺のPCのHDDに残っているのは、理恵の初体験Hシーンがひたすら使えるから。
このゲームのアニメーションを越えるゲームがいつか出るのでしょうか? ……はやく出て欲しいぞ(主に性的な意味で)。


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