タイル 魔法少女アイ2 plus
メーカー名 colors
ジャンル AVG
発売日 2006/3/24
定価 \7,140
対応OS Windows98/2000/XP
CPU ペンティアム300MHz以上(ペンティアムV450MHz以上推奨)
原画 黒木 雅弘
シナリオ 薗崎晶・colors
プレイ時間 5〜6時間くらい
プレイ後感想 前作が偉大すぎたのかな? 前作越えはならず
お気に入りの女の子 アイ

■ストーリー
75点

あの事件から数年。
浪人生の秋俊は、都会に出てきて予備校通いをしていた。
何か大事なことを忘れてしまったような気がしていて、モヤモヤとした毎日を送っている。
そのため成績も今ひとつ。

そんなある日、秋俊は予備校からの帰り道で
化け物と戦う奇妙な格好をした少女を目撃する。
その光景にデジャヴを感じ、立ちつくす秋俊。
そうこうするうちに化け物を倒した少女は、秋俊が居ることに気付いて驚いた。
戦いに際し、人間が入って来れないよう周囲に結界を張っていたからだ。
さらには記憶操作の魔法も効かない秋俊に対して、
少女「リン」のとった行動は意外なものだった。
秋俊と同居するというのだ。

こうして、秋俊とリンの奇妙な共同生活が始まった――。

<以上、オフィシャルホームページより引用>

ストーリーにおけるアイとリンの立ち位置が、エヴァンゲリオンのレイとアスカの立ち位置とかぶっているような気がして仕方がありませんでした。
アイ2をプレイしていて、そのことが気になって気になって、おかげであまり楽しくありませんでした。もちろんパクリとはそういうことではないのでしょうけれど、影響は受けたのではないかという思いが、頭の片隅にずっとこびりついて離れませんでした。
アイ1のストーリーは、“魔法少女もの”という使い古されたフォーマットを取りつつも、その実、中身はオリジナリティーにあふれていて、ヒロインの魅力も相まって、プレイしていて、グングン引き込まれていき、俺もどっぷりと感情移入できました。
ですが、アイ2では、そうはいきませんでした。
上記の点もあるのですが、ストーリーの合間合間に挟み込まれるコミカルなシーンが笑えないわ、緊迫した雰囲気を壊すわで、白けてしまいます。

あともう一点、気になることがありました。主人公の隣の家に住んでいた結亜は、どこに行ってしまったのでしょう? 主人公が受験のため都会に出てきているとはいえ、前作のアイ1であれだけ主人公のことを「お兄ちゃん」と慕っていた結亜がまったく登場しないのは、少し不自然に思いました。プレイ開始直後、てっきり「遊びに来た」と言って結亜が、主人公のアパートに転がりこんでくるものと考えていたのに、最後までそういうこともなく……。やはり「結亜ちゃんアタック」が不評だったのでしょうか?


■グラフィック

80点

原画家の黒木 雅弘さんが描くヒロインには、“かわいい”や“萌える”というよりも、“格好いい”という形容が一番似合うと思います。
アイやリンはもちろん格好いいし、メグでさえも、大人の色気をたたえながら格好いい女性です。その格好いい女性が「ゆらぎ」とバトルするから燃えるし、バトルに負けて触手に犯されるからこそ興奮するのだと思います。

……が、残念ながら、アイ2のHシーンはアイ1と比べて、あまり興奮しませんでした。
個人的には、メインであるはずの触手よりも、小池や瑠璃男といったキモい男の方が前面に出すぎているような気がするんですよね。触手を楽しみたいと思ったら、意外にもキモ男の方が大活躍でガックリというような感じです。


■システム

40点

残念ながら、今あらためて遊ぶとなると、、結構厳しいでしょうね……。
画像サイズが640×480しかないですし、最近のゲームのような派手な演出もありません。
見た目はひたすら地味ですし、遊び勝手も良くありません。


■サウンド

80点

アイ1同様、キャラクターにぴったり合ったボイスは素晴らしいです。
とはいえ、肝心のストーリーのできがイマイチですので、あまり熱心には聞かなかったのですが……。


■総合

75点

ストーリーがいまいちノれませんでした。前作が偉大すぎたのか、それとも、俺の期待が大きすぎたのか……。ストーリーやキャラクターにオリジナリティーが感じられなかったのが、痛いですね。『魔法少女アイ』シリーズには、Hシーンだけでなく、ストーリーも期待していたわけですから。とはいえ、あらためて振り返ってみると、アイ1と比べて、Hシーンのインパクトも少し弱かったような……。瑠璃男絡みのHシーンも、狙いすぎた挙げ句、微妙に外してしまったな感じで、ストーリー同様、のめりこむには至りませんでした。

あと余談ですが、特典の「黒木のしょんべん」というネーミングはひどくないですか?
ちょっと引いてしまいました。


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